紳士靴の修理するタイミング

ALDEN(オールデン)のVチップコードバンをお預かりしました。

ALDENの修理紹介が多いですが、本当にお客様によくお持ちいただいています。

ありがとうございます。P1030088これからも大切な靴を長く履かれると思うので修理のタイミングをご紹介します。P1030091 カカトのトップリフトのラバーが擦り減っています。この状態はその上の積み上げ(革素材)に達するギリギリ状態です。

【トップリフト交換】の修理するにはギリギリの良いタイミングです。これ以上減ると【革埋め】をしてからラバー交換することになります。

減り方はカカトの中心の少し外側が減っている「正常な状態、擦り減り方」です。

人の足は骨格だとカカトを支える大きな骨(踵骨)は中心より少し外側に位置しており、そこからアーチ(土踏まず)の外側を流れるように重心移動しているので問題はございません。P1030101 <after>

新しくトップリフト交換をしました。

積み上げの革もヤスリ、インク、ワックスをかけピカピカにして仕上げます。

不安定だったカカトもしっかり地面に接地しています。

P1030089 つま先もカカト同様減りやすい箇所なので修理します。

ソールの革がウェルトの革に達しそうな状態です。

ウェルトまでは達していませんが、つま先はもう少し早いタイミングでお持ち頂いた方が良いと思います。

あまり減るとウェルトとソールを縫っている「出し縫い」が切れてしまうのでリスクが高くなります。P1030100 <after>

減っていた部分を革で埋めて【ハーフラバー】で補強しました。

こちらもヒール同様、革をピカピカに仕上げてお渡しします。P1030092 今回の修理をソール面から見ると・・・P1030102 <after>

こうなります。P1030099お持ちの状態が気になればお見積りだけでもお気軽にご来店、お問合せ下さい。

 

vibram5350 トップリフト交換 ¥2,500(税抜)

FILIPS ハーフラバー ¥3,000(税抜)

つま先革埋め +¥600(税抜)

納期 当日~翌日

Alden(オールデン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)