adidas(アディダス)ANTELOPE(アンテロープ)スニーカーのオールソール交換とカカトの内側の革(カウンターライニング)を交換する修理

こんにちは。柴田です。

P1230667 adidas(アディダス)のランニングスニーカー、ANTELOPE(アンテロープ)というモデルをお預りしました。

P1230668 トリコロールカラーがかわいらしいです。

P1230669 お客様は履かずに飾るとおっしゃっていたとお聞きしました。

あまりスニーカーに詳しくないので調べてみましたが、70年代のものでレアなモデルでその復刻版のようです。

P1230670 ソールの擦り減りを気にされお持ちくださいました。
P1230671カカトはラバーソールを越えて、その上のスポンジ部分も少し削れています。

P1230672前半分もかなり擦れて薄くなってしまっています。

P1230673
アッパーは白い部分の汚れも目立ちます。
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写真を撮り忘れてしまいましたが靴の内側のカカト部分も、劣化してしまっていました。
P1230675長く履かれていたような印象を受けます。

P1230716
<after>

まず、ソールは擦り減っていたラバーを綺麗にはがし、4mmの厚みの合成クレープソールでオールソール交換しました。
P1230717 カカトのみが擦れている場合であれば、その部分だけを加工して厚みを戻すような修理も出来るのですが

今回はソールの前も大きく減っていたのでお客様とのお話の結果オールソールをする運びとなりました。

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全体の厚みが均等になりました。

使用した合成クレープも元のソールに近い印象なので違和感なく仕上がったと思います。

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アッパーの黒い汚れは出来る限りクリーナーで落とし、スエード部分もブラッシングをしました。
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目立った汚れが無くなり、全体的にさっぱりとしましたね。
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そして、カカトの内側ですが新しい革を取り付けました。

元々は、内側には合皮の素材が使われていました。

合皮は表面にウレタン塗装がしてあるため、経年劣化でべたついて剥がれているような状態でした。

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縫い目は元と同じように、表からは見えないよう袋状にして縫い付けています。

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カウンターライニングは革靴でよく修理をしますが、

スニーカーのようなタイプは構造が複雑な上、立体の状態で修理するとなるととても難しく、いつも苦戦しながら修理しています。

P1230724全体的に綺麗な印象になりました。

飾るだけでなく、まだまだ履いて頂くこともできる仕上がりと思います。

修理方法は靴の状態やお客様のご希望に沿うように提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。

 

オールソール(合成クレープ) ¥7,800 (税抜)

カウンターライニング修理(スニーカー) ¥8,000 (税抜)

納期 2週間~1か月

過去のアディダスの修理事例です
Adidas(アディダス)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)