Alden(オールデン)コードバンチャッカブーツをストームウェルトのリウェルト交換からオールソール交換修理

P1360720Alden(オールデン)のチャッカブーツを目黒区よりお持ち頂きました。

P1360721こちらのコードバンブーツは15年程ご愛用されているとの事です。

綺麗に履かれているので一生物ですね。

P1360722靴底は過去にソール交換をされている状態で、ハーフラバーも貼っています。

靴底の状態は問題ありませんが、

P1360723アッパーとウェルトにダメージが見られました。

靴の屈曲部にあたる箇所ですが、

P1360724L字型のストームウェルトが欠けています。

革素材は屈曲性、耐久性にとても優れているのであまりこうはなりませんが、

P1360725よく見るとウェルトのキワ部分に当たるコードバンが裂けている状態でした。

密な素材のコードバンは特殊なレザーですが、牛革と比べて裂けに弱い傾向があります。

この状態になると靴の外側からは修復が困難なので、靴を分解して修理をする必要があります。

P1360726なので状態に問題はなかった靴底も剥がし、「オールソール交換」となります。

P1360727欠けていたストームウェルトも全て除去しました。

P1360728アッパーがキワで裂けています。

この部分は表面から見えないように革をあてて補強をします。

P1370778そして当てた革ごと新しいストームウェルトを掬い縫い、「リウェルト」の完成です。

P1370777今回は「ダブル(1周)」リウェルト交換となりました。

ここからは通常のオールソール交換の手順になります。

P1370779裂けていたアッパー部分も補強して隠れ、ストームウェルトも新しくなるので問題はありません。

P1370875<after>

レザーソールとウェルトを縫い、

P1370877間に「レザーミッドソール」を挟んでダブルソールの仕様にしています。

P1370876カカトは「ダヴテイル」のレザー&ラバートップリフトで、

P1370874純正に近づけた仕様でオールソールをさせて頂きました。

P1370878修理をした感を感じさせることなく仕上がったと思います。

「グッドイヤーウェルト製法」で作られている靴は、今回の様に修復が出来る前提の構造でとても理にかなっています。

「リウェルト」からの修理はお客様のご予算の負担と納期が長い点がありますが、気にされない場合は繰り返し修理が可能です。

P1370879お客様にも大変喜んで頂けました。

P1370880これで安心して

P1370881履いて頂けますね。

P1370882店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

国産ダヴテイル レザートップリフト +¥1,300(税抜)

リウェルト交換(ストームウェルト・ダブル) +¥12,000(税抜)

アッパーの補強 ¥2,000~

納期 1ヶ月~

Alden(オールデン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)