BALLY(バリー)のメンズドレスシューズをお預りしました。バリーはスイスのブランドですが、お客様は以前、実際にスイスにお住いだった頃ご購入された模様です。イギリスやイタリアとはお国が違うので、靴の作り方や考え方も若干違うかったりします。アッパーの製法は「ダブルステッチ」「トリプルステッチ」ではなく「4本ステッチ」です。
細かいですね。靴底はレザーソールですが、つま先が開いてきたので修理にお持ち頂きました。靴の作りは「グッドイヤーウェルト製法」ですが、レザーミッドソールに「出し縫い」をかけ、アウトソールのレザーソールは縫わずに接着剤のみで付けている作りとなります。
バリーなどの靴でよく見られる作りです。縫いが掛かっているミッドソールは剥がれませんが、アウトソールは接着剤が古くなってきて剥がれてしまった状態になります。
一番簡単な修理方法は「接着剤のし直し」になりますが、お客様はこれを機にしっかり修理したいとのことでしたので、「オールソール交換」をさせていただきます。<after>
お客様は純正と同じくレザーソールの履き心地をお好みだったので、「レザーオールソール交換」をさせていただきました。元と同じくミッドソールを挟んで「ダブルソール」にすることは可能ですが、そこにこだわりはなく、履き心地を求めておられたので「シングルソール」にしています。今度はアウトソールまで「出し縫い」のアウトステッチがかかっているので、縫いが深く切れないかぎり靴底が剥がれる心配はありません。カカトのトップリフトはラスターのレザーを使用させていただきました。これでまた安心して履いて頂けますね。
ありがとうございます。
Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)
Italy ラスター レザートップリフト +¥1,300(税抜)
納期 2週間以内