CAMPER 加水分解した一体型ソールをレザーでオールソール修理

P1060195CAMPER(カンペール)のパンプスをお預かりしました。P1060196カンペールの靴の特徴でもありますが、靴底はソールがヒールが一体型のものになります。P1060198過去に数回、同様の修理をしたことがありますが、ウレタン系の材質で靴が作られているので、経年変化により「加水分解」して劣化しています。

履ける状態にするには「オールソール」でヒール部分も含めて、靴底を全体交換するしか方法はございません。P1060197

「加水分解」からの靴修理はよくお持ち頂きますが、今回のようにヒール靴の加水分解のオールソール修理は難易度が高くなります。P1060377<after>

厚みのあるレザーソールを使用して「オールソール」しました。

カカトのヒールは出来るだけ近い形状のヒールを探して、表面にスタック革で加工しています。P1060376レザーソールなので、この時点であらかじめ「ハーフラバー」で補強しています。P1060375元とは靴底の仕様は変わりますが、違和感はなく仕上がったと思います。P1060373実はヒールパンプスのヒール交換を含めたオールソールは少々無理があります。

「見た目」「履き心地」「重心バランス」など全てを100%満たしての修理は、高い視点で話すとほぼ不可能と考えています。

ですがお客様がこれから安心して履いて頂けるように、試行錯誤して修理させていただきます。

まずはご相談いただければと思います。

ありがとうございます。

 

パンプスレザーオールソール ¥9,800(税抜)

FILIPS ハーフラバー ¥2,700(税抜)

プラヒール交換 ¥3,000(税抜)
スタック巻革 +¥4,800(税抜)

納期2~3週間ほど

Camper(カンペール)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)