Clarksクラークス vibram♯4014ソールを使用してのカスタムオールソール交換

P1050352 Clarks(クラークス)のシューズをお持ちいただきました。P1050353 ご存知の方も多いと思いますが、クラークスは天然ゴムで出来た「クレープソール」を使用して、靴を多く作っているメーカーです。

「履き心地の柔らかさ」「グリップ力」などクレープソールならではの魅力があります。

ですが「雨天時に滑る」「耐熱性の弱さ」「汚れ等が付着しやすい」などのデメリットもございます。P1050354 クレープソールを履かれていて状態や汚れが気になって、相談にご来店されるお客様もしばしばおられます。

今回、修理をお持ち頂いたお客様は明確で「レッドウィングの修理で使用されるvibram♯4014ソールに交換してほしい」とご来店されました。

P1050519 ご要望の「vibram♯4014ソール」でカスタムオールソールさせていただきました。

クラークスの靴はウェルトがなく、アッパーをL字状に折って「出し縫い」をかける「ステッチダウン製法」で作られています。

靴修理業界では「ステッチダウン製法の靴はオールソール出来ない」とよく耳にしますが、たいがいは出来ます。

P1050520 構造は下から「アウトソール」→「ミッドソール」→「中底」→「アッパー」になります。

元のミッドソールはクレープ素材で使用出来なかったので、クレープミッドソールを外し、新しくラバー素材のミッドソールを付けています。

そして「アッパー」~「ラバーミッドソール」をステッチダウンの「出し縫い」をかけ直し、最後にアウトソールを接着しています。

ソールはあえて荒く削って仕上げています。P1050515だいぶ印象は変わります。

元のクレープソールより軽くはなりますが、以前より「返り」はなくなります。

お客様は靴に足が合っていたので履いた感じも良かったのですが、クラークスの靴には「カウンター」と呼ばれるカカトに芯が入っていない上に、カカトのヒールカーブもストレートの形状に近いのでソールをあまり「返りがない」仕様にしてしまうと歩行時に「カカトが脱げやすくなる」リスクもあります。

サイズが合っていれば、靴紐をしっかり締めれば問題ないと思います。

P1050517後ろから見てもいい感じです。

今回使用したvibram♯4014ソール以外にも、vibram社の他のデザインソールを使用してのカスタムオールソールも可能です。P1050514出来るだけ解りやすくお応えするので、靴に関して考えていることやお悩みなどございましたらお気軽にご相談下さい。

ありがとうございます。

 

vibram ♯4014ソール オールソール交換 ¥10,800(税抜)

ラバーミッドソール(3mm) +¥2,000(税抜)

納期 2週間以内

Clarks(クラークス)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)