CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)リウェルト(ウェルト交換)からレザーオールソール交換修理

P1310651こんにちは東です。

CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)をお預りしました。

お客様は20年近くご愛用されている模様です。

P1310653靴底の修理でお持ち頂きました。

P1310655状態を確認すると、広範囲でレザーソールに穴が開いている状態です。

P1310656レザーソールの中には「中物」と呼ばれるコルクが入っています。

その下に見えるのは足裏が直接触れるパーツの「中底」と呼ばれる革です。

靴は多くのパーツで作られていますが、その「中底」は修理で交換が出来ない大切なパーツです。

店によっては「中底交換」も受けていますが、履き心地が変わる修理なので当店ではお断りさせていただいています。

P1310657穴が開いた状態で履かれていたので、中底の沈み込みはありますが、幸いダメージはないので、通常通り「オールソール交換」を行います。

P1310660ソール交換することで崩れている靴のバランスも戻ります。

P1310658現在はレザーのダブルソール仕様です。

P1310728まずは靴底をばらし(分解)しましたが、

P1310729レザーウェルトにも負荷が掛かっていたのでダメージが見られました。

P1310730「ウェルト」は「グッドイヤーウェルト製法」の靴では、靴底と合わせて縫うパーツで、大切なパーツになります。

この状態であればソール交換が出来ないので、「リウェルト」という内容でウェルト交換をしてから「オールソール交換」をする必要があります。

費用と納期でお客様のご負担が大きいので、靴は小まめにメンテナンスをしてウェルトに負荷が掛からないよう履いて頂ければと思います。

P1310927元のウェルトを外し、新しいレザーウェルトを取り付けます。

P1310930手作業による「掬い縫い」で1ステッチずつしっかり縫います。

P1310931「リウェルト」の完成です。

ここから通常のオールソールとなります。

P1320196<after>

お客様は耐久性のあるソールをご希望でしたので、ビブラム社の「2055」ラバーソールをご提案させていただきました。P1320198グリップ力、耐久性に優れているので、当店ではお選び頂くお客様が多いです。

P1320195新しいウェルトにしっかり縫い目が見えますね。

ウェルトの状態が良ければ、今後も繰り返しソール交換が行えます。

P1320197靴底の厚みはシングルソールにしています。

P1320199これでまだまだ長くご愛用して頂けそうですね。

P1320200店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

リウェルト(シングル) ¥9,000(税抜)

vibram ♯2055(黒)オールソール交換 ¥15,800(税抜)

納期 1ヶ月~1ヶ月半程

Crockett&jones(クロケット&ジョーンズ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)