EDWARD GREEN(エドワードグリーン)ドーヴァーをスペードソールへオールソール交換修理の流れ

P1250369こんにちは東です。

EDWARD GREEN(エドワードグリーン)をお預りしました。

P1250370グリーンを代表するモデルの一つ「DOVER(ドヴァー)」です。

P1250371ライトブラウンのアッパーにスキンステッチが映えます。

アッパーの色が薄いのでより目が行くような気がします。

P1250372靴底のレザーソールは純正で、

P1250373過去に「ハーフラバー」で擦り減らないように補強をされています。

P1250374ですが、お客様はやはりレザーソールのままがお好みなのと、

P1250376現在の「ダブルソール(レザーソールが2層構造)」から別の仕様にしたいとお持ち頂きました。P1250375

まだソールにダメージはないので、本来は「オールソール交換(靴底全体交換)」のタイミングではありませんが、この度はお客様とのお話でお好みの仕様に変更する事となりました。

P1250438少々勿体なくも感じますが、まずは慎重に靴底をバラし(分解)しました。

レザーミッドソールも剥がし、中のコルクが見えているグッドイヤーウェルト製法の内部構造です。

P1250439レザーウェルトに、

P1250440まずは3mm厚のハーフレザーソールを貼りました。

元の「ダブルソール」仕様から「スペードソール」仕様に変更をします。

P1250441

「スペードソール」はウエスト部はシングルソール、ソール前部はダブルソールという仕様です。

P1250442その上にアウトソールのレザーソールを貼ってチャネルを起こしました。

P1250443出し縫いの縫い目を隠す「ヒドゥンチャネル」の加工中です。

P1250444革を起こした後、縫いが入る溝を掘ります。

P1250445今回は「ダブルウェルト(一周縫い)」です。

P1250582そして「出し縫い」で縫いました。

この縫いの工程だけは業者の縫い屋さんにお任せしています。

P1250581これでウェルトとソールをしっかり縫い留めています。

P1250583起こした革を伏せるとレザーソール表面から縫い目が見えない「ヒドゥンチャネル」の完成です。

P1250613<after>

レザーソールはライトブラウンカラーに染め、ヒールを取りつけました。

P1250614イタリアのレザー&ラバーのトップリフトを使用し、化粧(真鍮釘)はエドワードグリーンの配列で打ちました。

P1250615今回はハーフラバーはなく、お客様お好みのレザーソール仕様です。

P1250616ソールは厚みがあるスペードソール仕様で擦り減りの早さが心配されます。

この時点で金属製の「lulu ヴィンテージスティール」を取り付けました。

P1250617ご覧の通り前半分はダブルソールでヒールに向かってシングルソールになります。

通常のダブルソールとおそらく履き心地は同じですが、見た目のはシャープな印象を与えます。

P1250618これでまだまだご使用して頂けると思います。

P1250619ライトブラウンのアッパーとブラウン系のコバ周りの色合いがいい感じですね。

P1250620お客様にも大変喜んで頂けました。

P1250621店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオール交換 ¥13,800(税抜)

Italy ラスター レザートップリフト +¥1,300(税抜)

スペードソール加工(3mmレザー) +¥2,500(税抜)

ヒドゥンチャネル +¥2,000(税抜)

lulu ヴィンテージスティール ¥3,000(税抜)

納期 2週間以内

Edward Green(エドワードグリーン)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)