EDWARD GREEN(エドワードグリーン)の名作の一つCHELSEA(チェルシー)をお預りしました。過去にオールソール交換(靴底全体交換)、つま先をレザーで補強をされた痕跡が見られます。まだレザーソール中心部に擦れによる穴は開いていませんが、触るとだいぶ薄くなっています。
ソールに穴が開くのも時間の問題でもあるので、この度は「オールソール交換」で修理をさせていただきます。
イギリス靴に代表される「グッドイヤーウェルト製法」はソール交換を複数回行えるのがメリットです。お客様と仕上がりをお話しし、再現するように修理をさせていただきました。レザーソールは「ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)」の加工をおこないます。革包丁で端から薄く革を起こし、レザーソール表面に縫いが見えないようにします。作業手順が大きく飛びましたが修理の完成です。先程ヒドゥンチャネルで起こした革は伏せて仕上げているので、表面から出し縫いのステッチが見えないフォーマルな仕上がりです。また「半カラス仕上げ」と呼ばれる技法でレザーソールを染めました。
地面と設置しないウエスト部分は黒に仕上げます。カカトのレザートップリフトはエドワードグリーンに見られる「化粧(真鍮釘)」の配置に打ちました。
使用したレザートップリフトはイタリア製ですが、イギリス製のものもあるのでご要望がございましたら言っていただければと思います。まだまだご愛用して頂けますね。「オールソール交換」の修理メニューでお受けすると「靴磨き」はサービスしてお客様に靴をお渡ししています。綺麗に仕上がるように丁寧に作業をさせていただきます。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
お気軽にご相談下さい。
ありがとうございます。
Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)
Italy ラスターレザートップリフト +¥1,300(税抜)
ヒドゥンチャネル +¥2,000(税抜)
半カラス仕上げ +¥2,000(税抜)
納期 2週間以内