FABIO RUSCONI(ファビオ ルスコーニ)パンプスの擦り減ったつま先をカカト部分を補強する修理方法

P1290243こんにちは東です。

FABIO RUSCONI(ファビオルスコーニ)のパンプスをお預りしました。P1290244アッパーはパイソン(ニシキヘビ)の型押しです。

安価な量販物の靴であればエキゾチックレザーの型押しは一目瞭然なのですが、ファビオの革は質感もあって品質が高いですね。

P1290245この度は靴底の修理でお持ち頂きました。

ウェッジパンプスの形状です。

P1290246靴底のレザーソールはご購入されてから、そのまま履かれていたので、

P1290247レザーソール面を補強します。

P1290248特につま先部の擦り減りは早いので、ソールのつま先部がなくなり、擦れがアッパーにまで達しています。

ソールを補強する際はつま先部も加工します。

P1290249カカトはラバーが埋め込まれているフラットな形状です。

P1290250この構造のパンプスは擦れにより早い段階で薄いラバーがなくなってしまいます。

ウェッジの中からは白のプラスティックが見えている状態です。

P1290252このままだと擦り減りは進行していく一方なので、早い段階で修理をすることをオススメします。

ウェッジタイプのカカトは大きく擦り減ると、元のようには修理は出来ませんが、補強を含めて加工を行います。

P1290253無くなっていたつま先部は革を足して形状を元に戻します。

P1290254カカト部もラバー部分を除去し、減っていた部分を革で足してフラットな形状に戻しました。

P1290255これで下地の完成です。

家を建てる「基礎」みたいな感じです。

P1290256<after>

これ以上レザーソールが擦り減らないように、地面との接地面を「ハーフラバー」で補強しました。

耐久性のあるラバーが擦り減り&滑りを防いでくれます。

P1290257つま先も元の形になりました。

P1290260これでアッパーにまで擦れが広がるリスクも軽減できます。

P1290258カカト部分にソールの上から耐久性のあるビブラム社のラバーを取り付けました。

カカトの厚みは耐久性上、最低この6mmくらいは欲しいと考えています。

P1290259元よりヒールの高さが高くなるのは良いとは言えませんが、安心して履いて頂く為には許容範囲と判断してこの加工をよくさせていただいています。

P1290261減っていた部分は革で足しましたが、さほど違和感はないと思います。

P1290263固い地面と触れる部分がしっかりとラバーで補強されているのでストレスなく履いて頂けます。

P1290262小まめに修理、メンテナンスをしていただければ良い状態で長く履いて頂けると思います。

P1290264店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

FILIPS ハーフラバー(レディース・ベージュ) ¥2,700(税抜)

つま先革埋め +¥600(税抜)

vibram ラバートップリフト ¥1,800(税抜)

カカト革埋め +¥600(税抜)

納期 翌日以降

Fabio Rusconi(ファビオ ルスコーニ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)