GUCCI(グッチ)スニーカーの劣化した靴底をカップソールで張り替えオールソール交換修理

GUCCI(グッチ)のメンズスニーカーをお持ちくださいました。 古いモデルのグッチになりますが、ほとんど履かれておらず、アッパーはほぼ新品の状態になります。 この度は靴底の修理のご依頼です。

お客様は長年保管をされていたこちらの靴を路上で履いた際に、靴底がこのようにボロボロ崩れてしまったとの事です。 靴底の素材はウレタンのため「加水分解」による経年劣化が起きていたのが原因です。

「加水分解」はウレタン素材だと早かれ遅かれ起きてしまい、防ぐのは困難なので、この靴をこれからも履いていただくには「オールソール交換」でウレタン部分をすべて除去し、靴底全体を作り変える必要があります。
ただここで問題なのが、同じソールはないことになります。

なので当社でソールを形成して靴底を作り変えます。 過去にも多くのグッチスニーカーの靴底の作り変えをさせて頂きましたが、ある程度デザインが変わる点をご了承いただいた上、加工をさせて頂いていました。 ですがグッチで使用できそうなソールの入手が出来るようになったので、今回は新しく使用するソールで張り替えさせていただきます。イメージを損なわないように修理をさせて頂きます。 ウレタンソールを全て除去した状態です。
今まではサイドカバーに革をあて、ウェルトを巻き、スポンジでヒールを作り、ラバーソールを接着して修理をしていましたが、初めて使用するイタリア製の「FINPROJECT(フィンプロジェクト)」ソールです。

こちらはメンズ、レディース共に細かくサイズ展開があり、色は今回の「白」の他に「黒」もあります。 通称「カップソール」と呼ばれる、元の靴のように1パーツのみのソールです。 カップソールはいくつか種類がありますが、お客様の靴と形状が合うかが問題となります。

実際に靴を分解し、お客様の靴と照らし合わせてみないと使用可能かが分からないのが難点になります。

今回のこちらのソールは「adidas(アディダス)のスタンスミス」には使用可能です。

まだ検証中ですが、おそらく他デザインのグッチのスニーカーでも仕様可能な気はしています。
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ソール交換の完成です。 軽量感があるソールで イタリアのブランド靴に使用されているソールです。 ソールのサイド部分は「オパンケ」と呼ばれる縫いで縫っているので、ソールが剥がれることなく履いていただけます。 想像以上にいい感じに仕上がりました。 違和感はなく仕上がり、 これで気分新たに履いていただけます。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

カップソールのソール交換はまだ検証中でもありますが、まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

・FINPROJECTソール(白)オールソール交換 ¥17,800(税抜)

納期 2週間~1ヶ月程

GUCCI(グッチ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)