MONCLER(モンクレール)ブーツの加水分解で劣化した靴底をオールソール交換で作り変え修理

MONCLER(モンクレール)のメンズブーツをお預かりしました。 ご存じのとおりダウンジャケットで有名なイタリアブランドになります。

靴をお預かりする機会は珍しいです。
靴底の修理の御依頼です。 モンクレール純正の一体型ソールです。

一見問題がなく見えますが、 靴底が剥がれていました。 中を確認すると 白く見える部分は「発泡ウレタン」という素材になり、「加水分解」という経年劣化でボロボロ崩れ始めています。 ご購入されてからだいぶ時間が経っている靴という事もあり、ウレタン素材の特徴上、いずれはどうしてもこのようになってしまいます。

こうなると「接着」などでは修理は出来ないので「オールソール交換」で靴底全体を作り変える必要があります。
ここで問題なのは、元のモンクレールのソールの再利用が出来ない事、同じソールを取り寄せる修理が出来ない事、ソールが変わるので元とデザインが変わってしまう点です。 なので出きるだけ元のイメージを崩さないよう修理をさせて頂きます。 修理の際は元のようなウレタン素材は使用しないので、今後は劣化することはありません。 <after>

オールソール交換の完成です。 使用したのは「ビブラム947ソール」です。

ガムライトと呼ばれる質の高いスポンジ素材になります。

ラバー(ゴム)素材と比べ、屈曲性、軽量感があるのがメリットです。
ウェルトを取り付け、
ラバーミッドソールを挟み、靴本体と「マッケイ縫い」で縫って土台をしっかり作った後、ソールを接着して取り付けています。 見た目はさほど変わらず、元よりしっかりとした仕様に作り変えさせていただきました。 違和感はございません。 これで安心して履いていただけます。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

2022年8月より価格改定になりました

・vibram ♯947ソール(茶)オールソール交換 ¥13,800(税抜)

・vibram ラバーミッドソール(茶) +¥2,000(税抜)

納期 2週間ほど

MONCLER(モンクレール)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)