Repetto オールソール修理

Repetto(レペット)をお預かりしました。いわずと知れたフランスを代表するダンスシューズブランドです。

バレーシューズだけあり、履いた時の軽さと返りの良さはバツグンなのですが【ハーフラバー】を貼らずに日本の道路で日常履きに使用すると靴底などにダメージが早く広がります。P1020651 歩くと地面の感覚がダイレクトに感じるくらい靴底が薄くなっています。P1020650 状態を判断し、今回はオールソール(靴底全体交換)をします。

Repettoの靴は独自の「ステッチ&リターン製法」と呼ばれる一般の靴ではしない方法で靴を作っているので、修理するには構造を理解した上で手作業でしかできません。

少々長くなりますが、細かく紹介します。

P1020709 Repettoは返りの良さを出すために本底と中底が一体型です。

オリジナルと同じItalyのクエルチェの革を加工していきます。

型紙を製作し、裁断しました。P1020748 元と同じ位置にソールの段差加工し、縫いが出来るように革を起こしました。P1020749 すくい針で元と全く同じ位置に縫いの穴を開けていきます。P1020750 (上)加工後(下)元のソール

この段階までで完璧に出来ていないと綺麗な出来上がりにはならないので神経をつかいました。P1020763これから縫います。靴用の麻糸とチャンです。

「チャン」は松ヤニ、油、洋チャン、和チャン、木蝋を煮込んで固めて作っています。 P1020764 麻糸の先端を加工した後、チャンを麻糸に擦り込みます。

そうする事で強度が強い糸が出来上がります。P1020765革にはさんで擦り、摩擦でチャンを麻糸に溶け込ませます。糸がぐっと引き締まります。 P1020766蜜蝋で糸が滑りやすいようにします。 P1020767フトン針を熱して曲げた針を糸に付けます。 P1020768縫いのスタートです。1か所の糸が万が一切れても広がらないようにロックしながら縫います。 P1020769カーブが強いところは神経をつかいます。 P1020770(左)縫った直後 (右)縫って革を伏せた後 P1020771このままだと革が固いので、革を水でぬらして柔らかくして靴をひっくり返します。

(左)ひっくり返した後 (右)ひっくり返す前P1020774 お客様からオールソール依頼までいただいているのに、中敷きがこのままだと申し訳ない気持ちになったので今回はサービスで【中敷き交換】をしておきます。P1020775 Repettoの文字がなくなると困ると思うので、出来るだけ汚れを落とし、新しい革とつなぎました。P1020777修理の完成です。今後の事を考えて、この時点で【ハーフラバー】を貼っています。

独特の返りの良さを活かすためにビブラムの1mmハーフラバーを使用しています。

これで快適に履いていただけると思います。P1020779パンプスレザーオールソール ¥9,800(税抜)

Repettoステッチ&リターン +¥7,000(税抜)

vibram(1mm)ハーフラバー ¥2,500(税抜)

納期 1ヶ月以内ほど

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