repettoレペット オールソール交換の修理2

p1030766 repetto(レペット)のマイケルのシューズの修理をお預かりしました。

最近はレペットの修理の依頼、お問い合わせが多く感じます。

こちらの靴のオーナーであるお客様も以前、書いたブログの「レペットオールソール交換」を見て遠方からお持ちいただきました。

ありがとうございます。

以前のブログでは細かく修理手順を説明させていただいたので、今回は簡潔に紹介します。p1030768 レザーソールの靴底に穴が開いています。

「革を当てて穴を埋める→ハーフラバー補強」という修理内容も1つの選択肢ですが、しっかり修理するには【オールソール交換】になります。p1030769カカトの積み上げもレペットは特殊な形状になります。

今回はこちらを使用してトップリフトをつけて修理します。p1030770 エナメルがだいぶ曇っています。

オールソールの際は「靴磨き」はサービスしてお客様にお渡しします。p1030771 レペットは「ステッチ&リターン製法」と呼ばれる独自の製法で靴が作られています。

オールソールの際は完全に分解します。p1030897 同じ厚みの革を使用し、同じ型を作り、同じ幅の溝を作り、同じ位置に穴を開けていきます。p1030898 ここは伝統的な靴作り製法である「ハンドソーンウェルト製法」と呼ばれる工程の「すくい縫い」とほぼ同じ作業です。p1030917 両足ともに縫いました。p1030918 ひっくり返します。p1030919 (左)ひっくり返したあと(右)ひっくり返す前p1030920 今後はオールソールする心配がないようにこの時点で【ハーフラバー】で靴底を補強しています。p1030924カカトも元のヒールを使用して修理しています。 p1030921 お客様は「レペットのロゴがなくなってもいい」とおっしゃっていたので革で【中敷き交換】しました。p1030923エナメルの汚れ、曇りも落として完成です。

靴修理には数多くメニューがありますがレペットのオールソールは個人的に一番難しく、一番大変な修理に感じています。

ハンドソーンウェルト製法での靴作りをしっかり学んだ人には出来る修理内容とは思いますが、レペットのオールソールが出来る修理の店はごくわずかと思います。

費用もかかるのでお早めにハーフラバーでの靴底の補強をしていただけたらと思います。

ありがとうございます。

 

2024年現在、今回ご紹介した修理はお受けしていないのでご了承お願い致します。

 

パンプスレザーオールソール ¥9,800

repettoステッチ&リターン製法 +¥7,000

vibram 1mmハーフラバー ¥3,300

中敷き交換(レザーのみ) ¥3,000

納期 1ヶ月以内

Repetto(レペット)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)