repetto(レペット)バレエシューズの切れた縫い糸を縫い直す修理方法

P1380273repetto(レペット)のバレエシューズを神奈川県より郵送でお預りしました。

P1380274いくつか修理店はありますが、まず気にされていたのは中敷きの状態です。

P1380276中敷きの色が足との摩擦により剥げています。

この場合、クリーナーで汚れ落としをしても色剥げは残ってしまいます。

また足が触れる箇所に着色はしないので、「中敷き交換」をする必要があります。

P1380275デメリットは中敷き交換をすると「repetto」の文字が無くなってしまいます。

この点はご了承お願い致します。

P1380281続いて靴底です。

レペットは特有の「ステッチ&リターン製法」という技法で靴底が取り付けられています。

だいぶ特殊な構造ですが、バレエシューズに適した返りの良さが魅力です。

P1380280レペットでたまにある状態ですが、その靴本体とを接合する縫いが切れて分解している状態です。

この場合、レペット特有の修理方法となります。

P1380282靴をひっくり返して修理をするのですが、「ハーフラバー」が貼られてあるので、ひっくり返せない状態です。

なので「縫い直す」修理では「ハーフラバー交換」もする必要があります。

P1380283ハーフラバーを剥がしてレザーソールだけの状態にし、

P1380284靴をひっくり返します。

P1380285そして切れている縫い糸を外し、

P1380286加工した麻糸と針で一穴人穴縫います。

手縫いなので、今後は元の機械縫いの様に分解はしません。

P1380287開いていた部分を縫い直し、

P1380288ひっくり返して元の状態に戻しました。

P1380290しっかりと塞がっています。

P1380323そしてビブラム社の1mm厚のハーフラバーで補強をし、

P1380324新た敷く製作したレザーの中敷きを敷いて完成です。

P1380325これで安心して履いて頂けますね。

P1380326店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

スタッチ&リターン製法 縫い直し 片足¥3,000(税抜)

vibram 1mm厚ハーフラバー(黒) ¥2,700(税抜)

中敷き交換 ¥2,000(税抜)

納期 3日~1週間程

Repetto(レペット)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)