こんにちは東です。
santoni(サントーニ)をお預りしました。
頻繁にブログで取り上げていませんが、サントーニも修理のご依頼が多いメーカーの一つです。
この度は靴底の修理になります。
レザーソールがまだ半分くらいの擦り減りの状態ですが、お客様は「オールソール交換」で靴底を作り替えたいとのご依頼です。
カカト部分は元はレザー&ラバーの「ラスター」ですが、お客様は過去に修理で使用されているビブラム社のラバートップリフトがお気に入りの模様です。
オールソール交換では同じものを使用させていただきます。
イタリア靴で多い「マッケイ製法」の靴はイギリス、アメリカ靴の「グッドイヤーウェルト製法」とは構造が大きく異なります。
オールソール交換の際もマッケイの靴ならではの技術が求められたりもします。
マッケイは基本、靴の印象がシャープに見えるように作られていることが多いので、今の構造をしっかり理解していないと全然違う感じの靴に仕上がってしまいます。
しっかりと進めさせていただきます。
元のレザーソールを剥がし、新しいレザーソールを取り付けました。
革を端から起こし、掘った溝に縫いをかける「ヒドゥンチャネル」の加工段階です。
その革を伏せることで、レザーソール表面に縫い目が入らないフォーマルな仕様になります。
「ヒドゥンチャネル」はオプション費用が掛かるので、特にこだわりがない場合はレザーソール表面に縫い目が見える「オープンチャネル」で加工させていただきます。
<after>
オールソール交換の完成です。
トップリフトは「ビブラム5342」のラバートップリフトを使用しています。
元を完全に再現するだけが修理ではないので、使用する材料のご希望などがあれば言って頂ければと思います。
これで
安心して
履いて頂けます。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
ありがとうございます。
Italy レザーオールソール交換 ¥16,800(税抜)
vibram ♯5342 ラバートップリフト +¥700(税抜)
ヒドゥンチャネル +¥2,000(税抜)
納期 2週間以内