SARTORE(サルトル)ロングジョッパーブーツのカカト交換とハーフラバー(裏張り)補強

 

こんにちは。柴田です。
P1230838SARTORE(サルトル)のロングジョッパーブーツをお預りしました。

P1230839 フランスの老舗ブーツメーカーのものです。

P1230840後ろにファスナーの付いたデザインのジョッパーブーツです。

私はあまりなじみがなかったのですが何度かお預りしてきて、革のしなやかな感じと綺麗なシルエットが印象的なブーツだと感じます。

P1230841
ソールの擦り減りを気にされお持ち頂きました。

カカトが削れてバランスが悪くなっていて、
P1230842
レザーソールの前半分も擦り減り、縫い付けている糸が切れかかっています。

このサルトルはセメンテッド製法なので底の縫い目はダミーのものですが、

マッケイや出し縫いが掛かっている場合には、糸が切れてしまうとソールが剥がれてしまい修理が必要になってきますので早めの段階でメンテナンスしたいですね。

P1230843カカトはトップリフトの一部が擦れて無くなっています。

ここを越えてその上の積み上げ部分が減ってしまう前が交換のタイミングです。

P1230845 アッパーはつま先同士があたって擦れた跡があり、全体的にも艶感が少なく感じます。

P1230846 <after>

ソールの補強をしました。

P1230847 カカトは元はレザーとゴムのコンビのものでしたが、ゴムのみのリフトに交換しました。

ビブラム社製でレザータイプよりも減りにくいので、耐久性を重視したい方にはおすすめです。

P1230848

後ろから見ると厚みが戻ってバランスも良くなっています。
P1230849
レザーソールの前半分はハーフラバーで補強しました。

糸が切れたりソール全体が擦り減るのをカバーしてくれ、今後はラバーを繰り返し交換することが出来るので良い状態が長持ちすると思います。

P1230850
サイドから見てもラバーを付けている感じはなく雰囲気はそのままです。
P1230851最後に全体の磨きをして完成です。

P1230852
つま先が擦れて線状の跡があり少しマットな感じでしたが、キズも目立たなくなりました。

P1230853革質が良いのでサッと磨くだけでもかなり印象が違ってきますね。
サルトルらしい上品なツヤが戻りました。

P1230854寒さは少し和らいできましたが、季節の変わり目には活躍した靴のメンテナンスをして次のシーズンまで綺麗な状態で保管したいですね。

店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

 

トップリフト vibram#5350 ¥2,500(税抜)

ハーフラバー FILIPS (レディース) ¥2,700(税抜)

磨き(ブーツ) ¥1,300(税抜)

納期 当日~翌日

Sartore(サルトル)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)