TOD,S(トッズ)のメンズローファーをドイツよりお持ちくださいました。 ドイツ在住のお客様は、ドイツの靴修理店、イタリアのTOD,S本社に修理の依頼をされた模様ですが、修理不可と判断された模様です。 まださほどはきこまれてないように見え 一体型ソールはとほとんど擦り減っていない状態になります。 気にされていたのはウェルト部分になります。 ウェルトが屈曲部を中心にヒビ割れている状態でした。 原因はウェルトの素材が屈曲性に強い「レザー」ではなく「南方(ナンポウ)」と呼ばれる素材が使用されていることになります。
「南方」はレザーの削り粉を固めて作られた素材で、見た目はレザーに近いですが屈曲に強くないので、ウェルトで使用されている靴はこのように割れてしまうケースが多いです。
このウェルト部分のみの交換は難しいので、修理をされる場合「オールソール交換(靴底全体交換)」でウェルトも一緒に変えてしまう方法になります。 ソールのイメージも含め、雰囲気を損なわないように修理をさせて頂きます。 靴底を剥がし、レザーのウェルトに巻替えました。 レザーは屈曲性、接着性に優れているので高級仕様の素材です。 今回はイタリア製の出幅があるレザーウェルトを使用し、 色は元のように濃茶に染めて加工をしました。
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靴底を接着して完成です。 今回はガムライト素材の「ビブラム2810」を使用しました。 耐久性、屈曲性、軽量感に優れたオススメソールです。 レザーウェルトに変えたことで、今後ウェルトの割れはそうそうないと思います。 靴のイメージを損なうことなく修理が出来たと思います。 これで安心して 履いていただけます。店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
・vibram ♯2810 オールソール交換 ¥13,800(税抜)
納期 3週間以内