Tricker,s(トリッカーズ)サイドゴアブーツをイギリス・コマンドソールでオールソール交換修理

P1250077こんにちは東です。

Tricker,s(トリッカーズ)のメンズのサイドゴアブーツをお預りしました。

P1250078お客様は長年ご愛用されている模様で、この度は修理、メンテナンスでお持ち頂きました。

P1250079アッパーに使用感は見られますが、いい雰囲気です。

「クリーニング」で洗い、メンテナンスをさせていただきます。

P1250080薄い色の革に擦れた汚れは一定以上落ちませんが、出来るだけ汚れを落とし、クリームで仕上げます。

P1250081靴底はイギリスの「コマンドソール」が使用されています。

P1250082過去にも見たことありますが、ラバーソールが屈曲部で横に割れていました。

このままで履き続けるのは困難なので「オールソール交換」で靴底を作り変えます。

P1250083靴底の上から「レザーのストームウェルト」「レザーミッドソール」「コマンドソール」のダブルソールの構造です。

P1250084横から状態を確認すると、ラバーソールの割れがレザーミッドソールにまで達していました。

ダブルソールの靴をソール交換する場合、ミッドソールは残すことが多いですが、このケースではミッドソールごと交換する事となります。

P1250085幸い、ソールの割れはレザーウェルトにまでは達していなかったので一安心です。

「グッドイヤーウェルト製法」の場合、もしウェルトが損傷していた場合はオールソール交換費用に加えて「リウェルト(ウェルト交換)」+¥10,000前後が掛かります。

もし今回の様にソールが割れてしまった場合、お早めにお持ち頂ければダメージと修理費用は最小限で押さえられると思います。

P1250343<after>

同じくイギリスの「コマンドソール」を使用してオールソール交換をしました。

ビブラムで見られるワークブーツ用の凸凹ソールとは違い、ソールの端には縫いが入るスペースがあり、シャープな印象に仕上がります。

P1250345サイドからは凸凹が見えない構造です。

P1250346レザーミッドソールも新しいものに交換をしているので安心して履いて頂けます。

P1250344カカト部分は取り外しが可能な「コマンドヒール」です。

P1250347コバ、ヒール周りは純正のようにイギリスの顔料系のインクで染めて仕上げています。

P1250348「クリーニング」後にアッパーを「靴磨き」して完成です。

これで安心して履いて頂けますね。P1250349店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

ありがとうございます。

 

靴クリーニング(ブーツ) ¥5,000(税抜)

コマンドソール オールソール交換 ¥15,800(税抜)

レザーミッドソール交換 +¥2,500(税抜)

納期 2週間程

Tricker,s(トリッカーズ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)