UNION IMPERIAL(ユニオン インペリアル)のローファーをお預りしました。
靴底のレザーソールに穴が開いたので修理でお持ち頂きました。
この状態だと「オールソール交換」で靴底を全体作り替える修理となります。靴の構造は「ボロネーゼ製法」です。
靴の前部を柔らかいライニングの革で包むように製甲されており、アウトソールを付けてマッケイ縫いを縫う作りです。
中底がない分、マッケイ製法の靴よりさらに軽く、返りが良いのが特徴です。 穴には「中物」というコルクが見えていますが、構造的に中底がないので、レザーソールに穴が開くと地面の感触を足にダイレクトに感じたり、路上が濡れていると足も濡れてしまいます。
また、足裏に当たる箇所が薄いライニングの革になるので穴が中物を越えてしまうとライニングもすぐに穴が開いて貫通してしまいます。
グッドイヤーウェルト製法やマッケイ製法の靴以上に靴底の状態を気にされて履かれた方が良いと思います。<after>
レザーソールでオールソール交換をしました。靴の状態を見ると、お客様は雨の日のもこちらの靴を履かれている模様です。
縫い目を見せる「オープンチャネル」仕様でオールソール交換すると、靴底の縫い穴から足に水が浸透するので、「縫い目を隠すヒドゥンチャネル(伏せ縫い)」の加工をしました。カカトは耐久性重視で、ビブラムのラバートップリフトを使用しました。
これでまたしっかり履いて頂けますね。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
安心してお任せください。
ありがとうございます。
Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)
ヒドゥンチャンル +¥2,000(税抜)
納期 2週間以内
Union Imperial(ユニオンインペリアル)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)