世田谷区にお住いの常連様よりwalk over(ウォークオーバー)をお持ち頂きました。
ウォークオーバーの修理は随分久しぶりで楽しく作業をさせていただきました。
靴からアメリカ感が伝わってきます。 ウォークオーバーの特徴はアカチャ色のスポンジ素材のレンガソールになります。
グッドイヤーウェルト製法で作られており、ミッドソールに縫いをかけ、軽量感のあるスポンジソ-ルを接着で底付けして作られています。
ソールがそこまで擦り減ってるわけではありませんが、イメージを変えるため「オールソール交換」の修理でお持ち頂きました。店頭に展示してあるソールサンプルから使用するソールをお選び頂けます。
こちらは主にウォークオーバーの修理用に仕入れてあるレンガソールです。
同じくスポンジ素材なので、見た目、軽さを再現してオールソール出来ます。 カラーが似ていて、耐久性のあるラバー(ゴム)にしたい場合はイギリスのダイナイトソールがオススメです。
今回お客様とのお話で、このソールを使用すると靴の見た目は大きく変わらないとの事だったので、別のソールをお選びいただきました。同じダイナイトソールの茶色になります。
ラバーミッドソールをレザーミッドソールに交換して、革の風合いが残るように素上げ(着色なし)で仕上げています。ダブルソールなので重厚感のある仕様になりましたが、アメリカの靴にはよく似合うと思います。
カジュアルシューズなので、ヒール周りもラバー素材とレザー素材の組み合わせが良い感じです。
スエード素材の薄っすら汚れが気になっておられたので、「クリーニング」もさせていただきました。
オールソール時に今回の様に違う仕様にカスタムオールソールすることも、面白い選択肢の一つと思います。
アメリカやイギリスの靴で多い「グッドイヤーウェルト製法」の靴は特にオールソール交換に適した構造でもあり、使用可能なソールが多いのがメリットです。
元のソールから素材や厚みが変わると、メリット、デメリットも出てきて歩行の感じも変わります。
お客様にはご説明した上でオールソール交換させていただくので、安心してご相談下さい。
ありがとうございます。
靴クリーニング(短靴) ¥4,000(税抜)
ダイナイトソール オールソール交換 ¥14,800(税抜)
レザーミッドソール交換 +¥2,500(税抜)
納期 2週間以内