Salvatore Ferragamo(サルバトーレ フェラガモ)のメンズのビットローファーをお持ちくださいました。
最近、個人的にも興味が出てきたビットローファーです。
メーカーは決めていませんが、いずれ1足保有したいと思います。アッパーの淵にある「ウェルト(押し縁)」が割れている状態が気になっておられました。
イタリアの靴でよく見かけますが、「マッケイ製法」で作られており、ウェルト(押し縁)は「なんぽう」という「レザーの粉塵を固めて作られたもの」が使用されています。
「なんぽう」は見た目はレザーに近いですが、屈曲に弱いので、ウェルトに使用されると靴の屈曲部あたりで今回の様に割れるケースは多いです。
このウェルトのみの交換は綺麗に修理が出来ないので、「オールソール交換」で靴底を作り変える際に「なんぽう」ではなく「レザー」のウェルトで作り変えます。
天然素材のレザーは屈曲性に優れているのでよほど乾燥しない限りは割れることはありません。
まだソールはさほど擦り減っている状態ではないので、ソール交換は少し勿体なくはありますが、お客様はご予算面で問題ないとの事で、しっかりと修理をさせていただきます。
靴底は一体型のタンクソールの「ビブラム1136」が使用されています。
1136ソールの端の凸凹を機械で削り、その部分に「マッケイ縫い」で縫っている少々力技な加工が施されています。
同じように再現することも可能ですが、
少し違う方法でソール交換を行います。
<after>
同じ「ビブラム1136ソール」を使用し、ソール交換をしました。
1136ソールは接着のみで取り付け、
ウェルトはレザーに交換をし、
「ラバーミッドソール」を挟んで靴本体と縫い、1136ソールを取り付けています。
これで安心して履いていただけます。
御希望であれば別ソールも使用可能なのでご相談ください。
店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。
まずはお気軽にお問い合わせください。
ありがとうございます。
US vibram ♯1136ソール(黒) オールソール交換 ¥12,800(税抜)
US vibram ラバーミッドソール(黒) +¥2,000(税抜)
納期 2週間ほど
Salvatore Ferragamo(サルバトーレ フェラガモ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)