Silvano Lattanzi(シルヴァノ ラッタンジ)コードバンブーツの裂けたアッパーを補強&オールソール交換修理

P1500672 Silvano Lattanzi(シルヴァノラッタンジ)のブーツを神奈川県の常連様よりお預かりしました。P1500673 初めて見るタイプのコードバンブーツです。
P1500674 アッパーにはつま先部を中心に緑のもの?が表面に付いていますが、カビではなくデザインです。P1500675 タン部分を確認するとアメリカ。ホーウィン社の刻印入りです。

この刻印は革の裏側にするものでは?と思いましたが、よく確認すると、アッパーはコードバンの裏面を表に使用して作られており、P1500676 靴の内側はコードバン特有の光沢が見れれます。

コードバンを裏表逆に使用するとは流石はラッタンジですね。P1500677 靴底を確認すると、P1500678 過去にソール面は補強されていますが、問題ない状態です。P1500679 お客様はアッパーの状態が気になり修理をお持ちくださいました。

高価な靴なので、修理費用が掛かってもしっかり直して履きたいとの事です。P1500680 コードバンは裂けやすい傾向がありますが、アッパーとウェルトのキワを確認すると裂けていました。

「グッドイヤーウェルト製法」の場合、応急的に修理が出来ない箇所になるので、修理をする場合、靴底を分解する必要があります。

なので修理には「オールソール交換(靴底全体交換)」が必要になります。P1500681 修理の流れは「靴底を分解する」→「革が裂けている箇所の掬い縫いを切り、ウェルトを開く」→「アッパーとライニングの間に革を挟み補強する(必要であれば挟んだ革を縫う)」→「挟んだ革、ウェルト、中底を再度掬い縫いをする」→「通常のオールソール交換の流れでオールソール交換」の手順になります。P1500682 靴底は前半分レザーのダブルソールの「スペードソール」です。P1500683 再現するようにP1500684 違和感がないようにP1500685 修理を進めさせていただきます。P1500982 靴底を分解し、川を挟み、補強が完了した状態です。

裂けている箇所は違和感がなく仕上がりました。
P1500983 しっかりと縫い直しているので、P1500984 これから通常のオールソール交換の流れです。P1500986 レザーのスペードソールに厚みを再現した状態です。P1500987 レザーソールは「ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)で革の橋を起こした状態です。P1500988 縫い糸が収まる溝を掘り、この後、出し縫いで縫った後、
P1510044 <after>

革を伏せ、仕上げて完成です。P1510045 レザーソール表面に縫い目が見えないフォーマルな仕様です。P1510046 トップリフトはレザー&ラバーの「ダブテイル」を使用し、P1510047 コバ(ソールのサイド部分)もしっかり仕上げなおして完成です。P1510048 これで安心して履いていただけます。
P1510049 一生ものの靴なので、大切に履いていただければと思います。P1510050 お客様にも大変喜んでいただけました。P1510051店頭だけでなく郵送でも修理をお受けしています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

ありがとうございます。

 

Italy レザーオールソール交換 ¥13,800(税抜)

国産ダヴテイル レザートップリフト +¥1,300(税抜)

ヒドゥンチャネル +¥2,000(税抜)

スペードソール加工 +¥2,000(税抜)

掬い直し ¥2,000(税抜)

革あて補強 ¥2,000(税抜)

納期 2週間~1ヶ月程

Silvano Lattanzi(シルヴァノラッタンジ)の修理事例 | apego(アペーゴ) (apego2015.com)